スマートフォン、タブレットの教育現場への普及に伴い、教育アプリを利用する学校や塾が増えています。さらに、社員研修や社員教育でも教育アプリを活用する企業が増えており、教育アプリの需要は今後も高まっていくと予想されます。教育アプリを開発する場合、外部の開発会社に依頼するのが一般的です。しかし、開発会社は多数あり、どこに依頼すべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、教育アプリの開発実績のある会社を15社紹介します。開発会社の選び方や、教育アプリの開発費用相場などの情報もまとめていますので、教育アプリの開発を検討している方は参考にしてください。
島添 彰
合同会社Solashi Japan 代表取締役。サントリーにて社内向けシステムの開発・運用に携わる。Yper株式会社を創業し、CTO・CPOとしてプロダクトの立ち上げ・グロースに従事。
教育アプリの開発実績が豊富な開発会社6選
ここでは、教育アプリの開発実績が豊富な開発会社を6社紹介します。教育アプリの開発実績が豊富な会社は、これまで蓄積したノウハウを活用した、質の高いアプリ開発が期待できます。
1.株式会社ジークス
株式会社ジークスは、東京都を拠点とした開発会社です。システム開発やサイト制作、コンサルティングなどの事業を手掛けています。スマホ、タブレット、PCで利用できる教育ICTサービス「ことまな」のプラットフォームを構築した実績があります。
ジークスのアプリ開発は、デザインとエンジニアリングをプロジェクト初期から連動させ、両立させて進めるのが特徴です。単なる機能開発ではなく、ユーザー目線を徹底的に追求し、優れたユーザー体験を実現することを目指しています。
デザインとエンジニアリングの融合により、ユーザーにとって使いやすく、価値あるアプリケーションを生み出すことが同社の強みです。豊富な知見・ノウハウを活かしたアプリ開発が可能なため、教育アプリの開発が初めてでも安心して任せられるでしょう。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社ジークス |
設立年 | 1994年 |
資本金 | 3,470万円 |
本社住所 | 東京都千代田区神田小川町3-9-2 BIZCORE神保町4F |
特徴 | デザインとエンジニアリングの両立 |
ホームページ | https://www.zyyx.jp/ |
2.株式会社エレファンキューブ
株式会社エレファンキューブは、東京都を拠点とした開発会社です。eラーニングやデジタル教材などの教材制作や販売、学習アプリ、教材配信アプリの開発などをてがけています。
エレファンキューブでは、更新の度にコストが発生しないように、メンテナンスを見据えた設計を重視しています。また、教育効果を得られるように、開発初期にアプリの対象や目的、構成についてヒアリングするのも特徴です。どのような教育アプリにするのか、完成形が定まらない方におすすめの会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社エレファンキューブ |
設立年 | 2008年 |
資本金 | 520万円 |
本社住所 | 東京都新宿区早稲田鶴巻町565番地 ビルデンスナイキ302 |
特徴 | メンテナンスを見据えた高度な設計 |
ホームページ | https://www.elephancube.co.jp/ |
3.ファンタムスティック株式会社
ファンタムスティック株式会社は、東京都を拠点とした開発会社です。子ども向け知育アプリの開発や、学習サービスの開発などをおこなっています。同社は知育アプリやゲーム型学習サービスの開発を中心に手がけており、子供が自発的に学びたくなるような作品作りを心がけています。
子どもが自発的に学習できるように、ゲーム式の学習サービスを数多く開発しているのが特徴です。また、積極的にグローバル展開しているため、海外コンテンツも充実しています。教育ゲームに関するコンサルティングや企画立案もおこなうため、アイデア出しからサポートしてもらいたい場合におすすめです。
項目 | 内容 |
会社名 | ファンタムスティック株式会社 |
設立年 | 2010年 |
資本金 | 記載なし |
本社住所 | 東京都港区南青山3-1-3 |
特徴 | ゲーム形式の学習サービス |
ホームページ | https://fantamstick.com/ |
4.株式会社ODKソリューションズ
株式会社ODKソリューションズは、大阪府を拠点とした開発会社です。
ODKソリューションズが教育関連のシステム開発を始めたのは、受験生が大幅に増えた1960年代頃。入試をスピーディーかつ正確に処理するシステムを開発したことに始まります。それから現在に至るまで、大規模なデータも処理できる安定性が支持されています。
入試ソリューションだけでなく、学研の知育アプリ・学習用Webサイトや、人材育成をサポートするeラーニングのプラットフォーム「SLAP」などの豊富な開発実績があります。ODKソリューションズは、eラーニングや社内研修で使えるコンテンツを作成したい方におすすめです。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社ODKソリューションズ |
設立年 | 1963年 |
資本金 | 6億3,720万円 |
本社住所 | 大阪府大阪市中央区道修町1-6-7 JMFビル北浜 01 |
特徴 | 入試ソリューションの豊富な実績 |
ホームページ | https://www.odk.co.jp/ |
5.株式会社デジタル・ナレッジ
株式会社デジタル・ナレッジは、東京都を拠点とした開発会社です。同社はeラーニングシステムの構築やカスタマイズ、教育コンテンツの制作・販売、運用支援などを総合的に提供しています。
同社の強みは、VR(仮想現実)やAI(人工知能)など最新技術の教育分野への活用支援にあります。創業から20年以上の実績と蓄積したノウハウを生かし、クライアント企業の課題に合わせて、新しい技術を効果的に取り入れたeラーニングシステムを提案可能です。デジタル技術を活用した教育の高度化を考えている方に、おすすめの会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社デジタル・ナレッジ |
設立年 | 1995年 |
資本金 | 4,045万円 |
本社住所 | 東京都台東区上野5-3-4 eラーニング・ラボ 秋葉原 |
特徴 | 最新技術を教育現場で使うためのサポート |
ホームページ | https://www.digital-knowledge.co.jp/ |
6.イースト株式会社
イースト株式会社は、東京都を拠点とした開発会社です。パッケージソフトウェアの企画・開発や、教育関連ソリューションの受託開発などをおこなっています。
同社の強みは教育関連ソリューション開発です。辞書アプリ「DONGRI」をはじめ、教科書・教材・辞書などの教育コンテンツのデータ化・配信する学習アプリの開発に長けています。教育系出版社との取引が豊富で、教育現場のニーズに適したアプリを開発できます。教育現場の課題解決を目指すアプリやシステムの開発をお考えの場合に、おすすめの会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | イースト株式会社 |
設立年 | 1985年 |
資本金 | 8,230万円 |
本社住所 | 東京都渋谷区代々木2丁目22番8号 代々木二丁目プレイス 3F |
特徴 | 学習教材をデータ化して配信するシステム |
ホームページ | https://www.est.co.jp/ |
最新技術に詳しい教育アプリ開発会社5選
続いて、最新技術に詳しい教育アプリ開発会社を5社紹介します。最新技術を駆使することで、複雑な機能の実装や効率的な開発作業が可能となります。
1.Solashi Co., Ltd
「Solashi Co., Ltd」は、ベトナムを拠点とするオフショア開発会社です。オフショア開発の人件費を抑えられるメリットを活かして、ベトナムの優秀なエンジニアチームを編成しています。教育アプリでは、生徒の学習をサポートするアプリ「Edv Path」を開発した実績があります。Edv Pathは生徒の頑張る力、自己コントロールといった非認知能力の向上を図るアプリです。個別コーチング機能、探求学習サポートを通して、生徒の学ぶ力を強化します。
Solashiの強みは、多彩な技術領域をカバーするエンジニアと柔軟なチーム編成です。Solashiには、Web/モバイル、AI/機械学習などの領域に長けたエンジニアが在籍し、課題に応じて最適な人員を投入できる開発体制が整っています。教育アプリの開発に不安を感じている方や、相談したうえで開発作業を進めていきたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
項目 | 内容 |
会社名 | Solashi Co., Ltd |
設立年 | 2022年8月 |
資本金 | 3,000万円 |
本社住所 | 東京都渋谷区桜丘町18-4 二宮ビル1F billage SHIBUYA C11 |
特徴 | 最新技術に精通したエンジニアが包括的なサポートを実施 |
ホームページ | https://solashi.com/ |
2.株式会社コードクオリティ
株式会社コードクオリティは、東京都を拠点とした開発会社です。読解力・計算力を鍛えるWeb演習教材の「おさらい先生」や、プログラミング的な思考を学習できる「プログラミング先生」などを開発・運用しています。
コードクオリティではソースコードの品質を重視しているため、拡張性の高いシステムを作ることが可能です。リリースした後の仕様追加にも柔軟に対応できます。拡張性の高い教育アプリを作りたい方におすすめの会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社コードクオリティ |
設立年 | 2002年 |
資本金 | 1,200万円 |
本社住所 | 東京都新宿区神楽坂6丁目42 神楽坂喜多川ビル8階 |
特徴 | 拡張性の高い教育アプリ・システム |
ホームページ | https://www.codequality.co.jp/ |
3.株式会社ジェニオ
株式会社ジェニオは、兵庫県を拠点とした開発会社です。ソフトウェアの開発や、ホームページの制作、サーバー構築、システム保守までを一括して手がけています。「Hiragana Memory Hint」と呼ばれる多国語対応の日本語教育支援アプリを開発した実績があります。
ジェニオの強みは、企画立案からデザイン・UIの検討まで幅広く対応できる点です。また、AWSやAzureなどを利用したクラウド環境の構築と運用保守にも定評があり、インフラ面でも質の高いサポートが期待できます。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社ジェニオ |
設立年 | 2003年 |
資本金 | 記載なし |
本社住所 | 兵庫県神戸市中央区磯上通7丁目1番5号 三宮プラザEast 9階 |
特徴 | 企画立案からデザイン・UIの検討まで幅広く対応できる |
ホームページ | https://genio.co.jp/ |
4.株式会社ステークホルダーコム
株式会社ステークホルダーコムは、大阪府を拠点とした開発会社です。スマートフォンやタブレット端末向けのアプリ開発や、さまざまな業種のシステムやアプリを開発しています。特に教育系と金融系、医学系のアプリ・システム開発やソリューションの提案が強みです。
同社は、企画からスポンサーの獲得支援、デザイン、システム開発まで幅広く対応できます。教育アプリの開発を依頼した経験がなくても、一括したサポートを受けながら開発作業を進められるでしょう。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社ステークホルダーコム |
設立年 | 2009年 |
資本金 | 1,000万円 |
本社住所 | 大阪府大阪市中央区備後町3丁目4-9 輸出繊維会館805号 |
特徴 | 教育系・金融系・医学系のアプリ・システム開発が得意 |
ホームページ | https://sh-com.jp/ |
5.株式会社日本システム技研
株式会社日本システム技研は、長野県を拠点とした開発会社です。Webアプリケーションやスマホアプリの開発、教育支援プロダクト開発などを手掛けています。Python/Djangoを中心としたWeb開発やモバイル開発に実績が多く、豊富な技術スキルを備えている点が特徴です。
最新技術の習得にも積極的で、社内勉強会の開催や、エンジニアコミュニティ「GEEKLAB.NAGANO」の運営を通じて、常に技術の研鑽を重ねています。幅広い知見とアプローチで、教育アプリ開発を効率的に進められるでしょう。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社日本システム技研 |
設立年 | 1976年 |
資本金 | 4,150万円 |
本社住所 | 長野県長野市南県町1003 県都ビル6階 |
特徴 | 最新技術を活用した提案 |
ホームページ | https://jsl.co.jp/ |
企画の提案から運用サポートまで一括対応できる開発会社4選
続いて、企画の提案から運用サポートまで一括対応できる開発会社を4社紹介します。アプリ開発のプロセス全般を一貫して任せられるため、不安な点があってもその都度相談しながら、スムーズに開発を進められるでしょう
1.株式会社CAIメディア
株式会社CAIメディアは、静岡県を拠点とした開発会社です。ソフトウェアの企画・制作や、eラーニングなどのWebシステム開発、デザイン制作などの事業を展開しています。
CAIメディアは創業以来、CD-ROM教材やスマートフォンアプリ、eラーニングシステム、英会話ロボットなどを作ってきた歴史があります。豊富な開発実績やノウハウを活かし、丁寧なヒアリング・提案をおこなっているのがCAIメディアの強みです。教育アプリに関する知識が少ない方であっても、相談しながら開発作業を進められるでしょう。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社CAIメディア |
設立年 | 1995年 |
資本金 | 6,725万円 |
本社住所 | 静岡県浜松市中央区田町324-3 出雲殿互助会田町ビル8F |
特徴 | 教育アプリやシステムの豊富な実績を活かしたヒアリング・提案 |
ホームページ | https://caimedia.jp/ |
2.株式会社シーティーイー
株式会社シーティーイーは、東京都を拠点とした開発会社です。メディアプラットフォームやコンテンツの開発、販売戦略提案、コピーライティング、デザインなど幅広い分野で事業を展開しています。
アプリ開発実績も豊富で、英語学習アプリや楽曲配信アプリ、写真加工・共有アプリなどさまざまなタイプのアプリを手掛けてきました。また、紙媒体とWebサイト・スマホアプリなどのデジタル媒体を連携させることに長けており、両者を効果的に組み合わせたソリューションを提供できます。メディア関連でデジタルとアナログの連携が必要な場合は、シーティーイーがおすすめです。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社シーティーイー |
設立年 | 1971年 |
資本金 | 3,000万円 |
本社住所 | 東京都文京区関口1-24-8 東宝江戸川橋ビル8階A |
特徴 | 紙とWebアプリの連動 |
ホームページ | https://www.web-cte.co.jp/ |
3.ネオス株式会社
ネオス株式会社は、東京都を拠点とした開発会社です。ICT教育に対応したデジタル教科書の作成や、キャラクターやゲームを活用した楽しく学べるコンテンツ作りが同社の強みです。また、デザインからアプリ開発、厳格な品質管理、クラウド運用まで一貫してサービスを提供できるのが特長です。
教育アプリの完成イメージが固まっていない場合でも、ネオス株式会社なら企画の立案からアプリのリリースまでを一括で担当してくれます。コンセプト作りから運用までをトータルにサポートしてくれるので、教育アプリ開発の経験がない方でも安心して依頼できます。
項目 | 内容 |
会社名 | ネオス株式会社 |
設立年 | 2004年 |
資本金 | 記載なし |
本社住所 | 東京都千代田区神田須田町1丁目23-1 住友不動産神田ビル2号館10F |
特徴 | アプリの企画・開発から運用まで一括して対応可能 |
ホームページ | https://www.neoscorp.jp/ |
4.株式会社キッズプロジェクト
株式会社キッズスターは、東京都を拠点とする子ども・ファミリー向けデジタルコンテンツの専門開発会社です。同社は子ども向けの知育アプリやゲームの企画・開発、デザイン制作などに特化した事業を展開しています。
同社の強みは、これまでに培ってきた子ども向けコンテンツ開発のノウハウと、教育的価値を兼ね備えた楽しく遊べるアプリ・ゲームの制作力にあります。教育的価値と遊び心を兼ね備えた子ども向けアプリの開発をお考えの場合は、キッズスターがおすすめの会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社キッズプロジェクト |
設立年 | 2020年 |
資本金 | 記載なし |
本社住所 | 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15F |
特徴 | 教育業界に関する豊富な知見 |
ホームページ | https://kids-project.jp/ |
教育アプリの開発が可能な会社一覧
ここまで紹介した教育アプリの開発が可能な会社15社を表にまとめました。
会社名 | 拠点 | 強み |
株式会社ジークス | 東京都 | デザインとエンジニアリングの両立 |
株式会社エレファンキューブ | 東京都 | メンテナンスを見据えた高度な設計 |
ファンタムスティック株式会社 | 東京都 | ゲーム形式の学習サービス |
株式会社ODKソリューションズ | 東京都 | 入試ソリューションの豊富な実績 |
株式会社デジタル・ナレッジ | 東京都 | 最新技術を教育現場で使うためのサポート |
イースト株式会社 | 東京都 | 学習教材をデータ化して配信するシステム |
Solashi Co., Ltd | ベトナム | 最新技術に精通したエンジニアが包括的なサポートを実施 |
株式会社コードクオリティ | 東京都 | 拡張性の高い教育アプリ・システム |
株式会社ジェニオ | 兵庫県 | 企画立案からデザイン・UIの検討まで幅広く対応できる |
株式会社ステークホルダーコム | 大阪府 | 教育系・金融系・医学系のアプリ・システム開発 |
株式会社日本システム技研 | 長野県 | 最新技術を活用した提案 |
株式会社CAIメディア | 静岡県 | 教育アプリやシステムの豊富な実績を活かしたヒアリング・提案 |
株式会社シーティーイー | 東京都 | 紙とWebアプリの連動 |
ネオス株式会社 | 東京都 | アプリの企画・開発から運用まで一括して対応可能 |
株式会社キッズプロジェクト | 東京都 | 教育業界に関する豊富な知見 |
教育アプリの種類
教育アプリの種類は、学習型アプリとサポート型アプリの2つに分けられます。ここではそれぞれの特徴と、搭載機能を解説します。
学習型アプリ
学習型アプリとは、スマートフォンやタブレットなどのデバイス上で、様々な分野の知識やスキルを学習できるアプリのことです。ユーザーは、アプリ上で動画講義を受講したり、テキストや資料をダウンロードしたりしながら、自分のペースで学習を進められます。主な機能としては以下のようなものがあります。
機能名 | 内容 |
動画配信 | 学習用の動画コンテンツを視聴・ダウンロードできる |
テキスト、資料配布 | テキストや補助資料などの教材をダウンロードできる |
質問・回答 | 講師に質問し、回答を受けられる |
目標設定 | 学習の目標を自由に設定できる |
進捗率管理 | 学習の進捗状況を記録・可視化できる |
学習型アプリを活用することで、場所や時間を選ばず、自分のペースで効率的に学習を進められます。
サポート型アプリ
サポート型アプリは、学習者の進捗管理やモチベーション維持・向上を支援することに主眼を置いたアプリです。学習記録を可視化し、目標達成までの道のりを明示することで、学習習慣の定着を促します。サポート型アプリに多く見られる機能は次の通りです。
機能 | 内容 |
目標設定 | 学習の目標を設定できる |
継続度管理 | 学習を継続できているか記録・表示する |
進捗率管理 | 学習の進捗状況を管理・可視化する |
利用制限 | 学習に集中できるよう、他アプリの利用を一時的に制限する |
リマインド | 学習のタイミングを通知でリマインドする |
サポート型アプリを利用することで、ユーザーは目標に向けた学習を続けやすくなり、コツコツと着実に知識やスキルを身につけられるでしょう。
教育アプリの開発費用相場
教育アプリの開発費用は、アプリに搭載する機能の数や種類によって大きく変動します。一般的な学習・教育アプリの開発費用相場は300万〜800万円程度です。開発費用の内訳は、開発作業を担うエンジニアやプログラマーの人件費や、アプリの保守管理費用、OSのアップデートに関わる費用などです。
アプリに実装する機能を限定すれば、開発費は300万〜500万円程度に抑えられます。一方、動画配信や進捗管理など多くの機能を搭載するアプリの場合、開発費用は800万円以上かかることもあります。
開発費用をなるべく抑えたい場合は、本当に必要な機能は何かを見極め、適切な開発範囲を設定することが重要です。予算オーバーを避けるためにも、開発開始前に開発会社とよく相談し、費用対効果の高い機能に絞り込むことが肝心と言えるでしょう。
教育アプリ開発で押さえておきたいポイント
教育アプリの開発を依頼する場合、以下のポイントを押さえることが大切です。
- 目的・ターゲットを明確にする
- ターゲットに合わせたUI/UX作りを意識する
- 余裕をもったスケジュールを設定する
これらのポイントを押さえることで、開発会社へどのようなシステムを作りたいかを明確に説明でき、目的に合った教育アプリの開発が可能になるでしょう。
1.目的・ターゲットを明確にする
教育アプリの開発において最も重要なのは、アプリの目的とターゲットユーザーを明確に定義することです。学習内容や目的をはっきりさせ、どのようなユーザー層に向けてアプリを提供するのかを決めましょう。ターゲットが曖昧だと、ニーズに合わないアプリになってしまう恐れがあります。
ターゲットユーザーを具体的に想定できたら、そのユーザー像に基づいて学習ニーズやライフスタイルをリサーチします。専門家へのヒアリングやアンケート調査など、できる限り多くのユーザー情報を集めることが肝要です。こうして得られた知見を分析・活用することで、ターゲットユーザーに最適化された教育アプリを開発できるでしょう。
2.ターゲットに合わせたUI/UX作りを意識する
ターゲットユーザーが明確になったら、そのユーザー層に合ったUI(ユーザーインターフェース)・UX(ユーザーエクスペリエンス)設計を心がけましょう。
- UI:アプリの画面デザインや操作性。
- UX:アプリを通してユーザーが得られる体験や満足度
教育アプリに必要な機能やデザインは、ターゲットユーザーの属性によって大きく異なります。たとえば社会人向けのビジネス学習アプリなら、シンプルで直感的なデザイン・操作性が重要でしょう。一方、子ども向けの学習アプリの場合は、ゲーム性を取り入れたり、キャラクターを登場させたりと、視覚的に楽しく、飽きずに学習を続けられる工夫が求められます。
このように、ターゲットユーザーの視点に立ったUI/UX設計が、アプリの使いやすさとユーザーの満足度に大きな影響を与えます。
3.余裕をもったスケジュールを設定する
教育アプリの開発では、余裕を持ったスケジュール設定も重要なポイントです。開発スケジュールが切迫していると、トラブル発生時の対応や修正の時間が取れず、大きな負荷がかかってしまいます。納期優先でスピードを重視するあまり、アプリの品質が犠牲になるリスクもあるでしょう。
また、開発スケジュールに余裕がないと、急遽人員を増やして対応せざるを得なくなり、コストオーバーとなる恐れもあります。教育アプリの開発依頼の際は、開発会社とスケジュールについてよく相談し、適切な期間を設定するようにしましょう。仮にスケジュールが遅れそうになっても、早い段階で開発会社と情報を共有し、柔軟に対応策を講じることが肝心です。
教育アプリ開発会社を選ぶ際のポイント
教育アプリ開発会社を選ぶ際には、以下の4つのポイントを確認することが重要です。
- 開発実績
- 保守運用・サポート体制
- 教育業界の知見
- 最新技術に対するキャッチアップ
それぞれのポイントを詳しく説明します。
1.開発実績
選定において最も重視すべきなのは、教育アプリの開発実績です。豊富な開発実績を持つ会社なら、教育アプリ特有の要件やニーズを熟知しているため、スムーズかつ効率的な開発が期待できます。
過去の開発実績を確認する際は、開発規模や期間、採用技術など、できるだけ詳細な情報を入手するようにしましょう。自社が目指すアプリの内容と近い実績があるなら、より適切な提案が得られる可能性が高いです。
2.保守運用・サポート体制
優れた教育アプリを長く安定的に提供していくには、リリース後の保守運用・サポート体制の充実度も重要な指標となります。充実した保守運用体制があれば、不具合の解消やアプリの継続的改善が可能となり、ユーザーに快適な学習環境を提供し続けられます。長期的に教育効果を高め、ユーザー満足度を維持するには欠かせない視点と言えるでしょう。
開発会社との契約前に、不具合対応やアップデートなどのサポート範囲を明確に取り決めておきましょう。加えて、セキュリティ面の信頼性も重要です。ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)やプライバシーマーク認証の取得状況を確認しましょう。
3.教育業界の知見
教育アプリの開発には、教育業界特有の知見やノウハウも重要です。教育業界に明るい会社であれば、教育現場のニーズを踏まえた的確な提案が期待できます。教育アプリの開発実績がある会社なら、その知見やノウハウが蓄積されていると考えられます。
過去の教育アプリ開発プロジェクトの事例を確認し、そのアプリについて詳細にチェックすることが重要です。教育業界の知見が豊富で、教育アプリの開発実績もある会社を選ぶことが、満足度の高い教育アプリ開発への近道になります。
4.最新技術に対するキャッチアップ
開発会社が、最新技術に精通しているかどうかも重要なポイントです。教育アプリに求められる機能は日進月歩で変化しています。常に最新の技術トレンドをキャッチアップし、アプリ開発に活用できる会社を選ぶことが重要です。
先端技術に積極的な会社なら、AI(人工知能)やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)など、話題の最新技術を教育アプリに効果的に組み込むことが可能です。新しい技術の採用は、アプリの付加価値を高め、他社との差別化にもつながるでしょう。
教育アプリ開発が得意な会社をお探しなら「Solashi」まで
ここでは、教育アプリの開発が得意な会社15社と、開発会社の選び方、教育アプリの開発費用相場などを紹介しました。教育アプリの開発では、高度な機能を実現するための技術力と、教育業界への理解の両方が求められます。 特に機能面で妥協したくない場合は、最新技術に強い会社を選ぶのがおすすめです。
「Solashi Co., Ltd」では、先端技術に明るいエンジニアが企画・開発にあたります。開発作業を効率化するサービスやフレームワーク、ライブラリなどを活用し、効果的で効率的に教育アプリを開発します。
事業計画の段階から伴走し、アプリの企画・開発・運用までワンストップでサポートいたします。教育アプリ開発に関するお悩みやご相談がありましたら、まずはお気軽に「Solashi Co., Ltd」までご連絡ください。
島添 彰
合同会社Solashi Japan代表。1989年4月生まれ、福岡県出身。大阪府立大学大学院情報数理科学専攻修了。2014年サントリーホールディングスのIT機能をもつ「サントリーシステムテクノロジー株式会社」に入社。自動販売機の配送管理や効率化、販売管理システムの開発から運用、導入まで広く担当する。2017年にYper株式会社を創業、同社のCTO・CPOに就任。アプリ連動型の置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」の立ち上げ・プロダクトのグロースに携わる。東洋経済社の名物企画「すごいベンチャー100」、Forbes誌による「Forbes 30 Under 30 Asia 2019」に選出される。