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スタートアップがシステム開発先を選ぶ注意点は?委託先の選び方9選

スタートアップがシステム開発先を選ぶ注意点は?委託先の選び方9選

スタートアップがシステム開発先を選ぶ注意点は?委託先の選び方9選

スタートアップの成長に効率的なシステム開発は欠かせません。しかし、リソース不足から内製化は難しいのが実情です。そこで、適切な外注先選びとシステム開発委託が有効な手段となります。

本記事では、スタートアップがシステム開発を外注する際のメリットと、開発会社を選ぶための7つのポイントを解説します。適切な開発パートナーの選択は、プロジェクトの成功と事業の飛躍的な成長につながります。この記事が最適な開発パートナー探しに役立てば幸いです。

島添 彰

合同会社Solashi Japan 代表取締役。サントリーにて社内向けシステムの開発・運用に携わる。Yper株式会社を創業し、CTO・CPOとしてプロダクトの立ち上げ・グロースに従事。

スタートアップがシステム開発会社に依頼するメリット5選

スタートアップがシステム開発を外注するメリットには、次のようなものがあります。

  1. 自社の状況に合わせた開発が可能
  2. スピード感のあるシステム開発ができる
  3. コアビジネスに集中できる
  4. コストパフォーマンスを実現できる

順番に解説しましょう。

1.自社の状況に合わせた開発が可能

システム開発会社に外注することで、スタートアップ企業は自社の独自のニーズや状況に合わせた開発を実現できます。専門家のアドバイスを受けながら、ビジネスモデルや成長段階に応じたカスタマイズされたソリューションを構築することが可能です。これにより、スタートアップ企業は自社の強みを最大限に活かしたシステムを手に入れることができます。

2.スピード感のあるシステム開発ができる

外注によるシステム開発は、スタートアップ企業にとって大きな時間的メリットをもたらします。専門的な知識と経験を持つ開発チームが集中的に作業を行うため、自社開発と比較して大幅に開発期間を短縮可能です。

これにより、市場の変化に素早く対応し、競合他社に先んじてサービスをリリースすることが可能になります。迅速な開発は、スタートアップ企業の成長と成功に不可欠な要素といえます。

3.コアビジネスに集中できる

システム開発を外注することで、スタートアップ企業は貴重な時間とリソースを節約できます。開発の負担から解放されることで、本来注力すべき重要な業務に集中できるようになるのです。

たとえば、顧客ニーズの深掘り、市場動向の分析、ビジネスモデルの改善など、企業の成長に直結する活動に時間を割けるようになります。これにより、より効果的な戦略立案や意思決定が可能となり、競争力の強化につながるでしょう。

4.高いコストパフォーマンスを実現できる

システム開発会社への外注は、一見すると高コストに感じるかもしれませんが、長期的には高いコストパフォーマンスを実現できます。専門家のノウハウを活用することで、効率的な開発計画の立案や優先順位の適切な設定ができます。これにより、不要な機能の開発を避け、真に必要なシステムに焦点を当てられるようになるでしょう。

その結果、初期投資を抑えつつ、ビジネスに大きな効果をもたらすシステム開発が実現できるのです。さらに、将来の拡張性も考慮した設計により、長期的なコスト削減にもつながります。

弊社「Solashi Co., Ltd」は、ベトナムのトップ人材を活用し、高品質な開発を日本より大幅に低コストで実現します。保守運用コストを見据えた設計で、長期的なコスト削減も可能です。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

システム開発を成功させるためのポイント

スタートアップがシステム開発会社と協力してプロジェクトを成功させるには、双方の緊密なコミュニケーションと相互理解が不可欠です。

  1. 目的と期待をはっきりと伝える
  2. 定期的な進捗報告を求める
  3. 責任とタスクを明確にする
  4. 柔軟性を持って変化に対応する

これらのポイントを意識することで、開発会社とのパートナーシップを最適化し、開発プロセスをスムーズに進められるでしょう。

目的と期待をはっきりと伝える

プロジェクトの目的、期待する成果、タイムラインを開発会社に明確に伝えましょう。ゴールを共有し、開発会社の理解を深めることで、的確なソリューション提案が可能になります。曖昧さを排除し、具体的なゴールを設定しましょう。開発会社との認識齟齬を防ぐことが、プロジェクトを成功に導くための第一歩となります。

定期的な進捗報告を求める

システム開発プロジェクトを成功に導くには、開発会社との積極的なコミュニケーションが不可欠です。定期的な進捗報告を求めることで、開発状況を常に把握できます。報告の頻度やフォーマットを事前に取り決め、着実な進捗を確認しましょう。問題が発生した場合は、早期の解決に向けて開発会社と協力することが重要です。進捗報告を通じて、プロジェクトの状況を可視化し、リスクを最小限に抑えられるでしょう。

責任とタスクを明確にする

開発会社との役割分担を明確にし、それぞれの責任範囲を定めることが効果的な協働につながります。タスクの割り当てや期限、成果物の定義など、詳細を詰めておくことが重要です。曖昧さを排除し、相互の理解を深めることで、円滑なプロジェクト運営が可能になります。責任の所在を明らかにし、チーム全体で目標達成に向けて取り組みましょう。

柔軟性を持って変化に対応する

システム開発プロジェクトでは、要件変更や予期せぬ問題が発生することがあります。そのような状況下で柔軟に対応することが重要です。開発会社と協力して、変更による影響を評価し、適切な対処方法を見出しましょう。柔軟性を持ち、状況に応じて方針を調整する姿勢が、プロジェクトの成功につながります。変化を恐れずに、臨機応変に対応することが求められます。

スタートアップがシステム開発会社を選ぶポイント

スタートアップなシステム開発会社を選ぶ際は、次の9つのポイントを軸に選定するとよいでしょう。

  1. スタートアップ支援の実績が豊富か
  2. スモールスタートできるか
  3. 高い技術力があるか
  4. 十分なコミュニケーションが可能か
  5. サポート体制が充実しているか
  6. 柔軟な対応ができるか
  7. 長期的な関係構築が見込めるか
  8. 信頼できる品質基準か
  9. セキュリティ対策は万全か

順番に解説します。

1.スタートアップ支援の実績が豊富か

スタートアップ企業の特殊なニーズに対応できる開発会社を選ぶことが重要です。スタートアップとの取引経験が豊富な会社は、タイトな納期や限られた予算内での開発、急な仕様変更など、スタートアップ特有の課題に対処するノウハウを持っています。また、成長段階に応じた適切なアドバイスや、スケーラビリティを考慮したシステム設計など、長期的な視点でのサポートも期待できます。

過去の実績や成功事例を確認し、自社の状況に近いプロジェクトの経験がある会社を選ぶことで、より効果的な開発が可能になります。

2.スモールスタートできるか

リーンスタートアップの概念に基づき、最小限の機能でのリリースを可能にする開発会社を選ぶことがおすすめです。スモールスタートにより、早期に市場の反応を確認し、フィードバックを基に迅速な改善を実施できます。スモールスタートを推奨する開発会社は、段階的な開発アプローチを理解し、初期投資を抑えつつ効果的なシステム構築を支援します。

また、アジャイル開発手法に精通していることも重要なポイントです。アジャイル開発は、迅速な開発サイクルと柔軟な変更対応を可能にし、スタートアップの急速な成長や市場の変化に適応できます。これにより、リスクを最小限に抑えながら、効率的にプロダクトを進化させられます。

3.要件を満たす技術力があるか

高い技術力は、システム開発会社選びの必須条件です。選考時には、開発会社のエンジニアのスキルセットや過去の実績を詳細に確認しましょう。特に、自社が必要とする特定の技術やプログラミング言語への対応力、類似プロジェクトの開発経験などが重要です。

さらに、最新技術のキャッチアップ状況や、新しい課題に対する問題解決能力も評価のポイントとなります。技術力の高さは、効率的な開発や将来的な拡張性、セキュリティの確保など、多方面でプロジェクトの成功に直結します。

4.十分なコミュニケーションが可能か

システム開発の成功には、開発会社との緊密なコミュニケーションが不可欠です。開発段階から運用後まで、一貫した情報共有と意思疎通が重要です。特にスタートアップの場合、急速な事業展開に伴い、頻繁な仕様変更や機能追加が発生する可能性が高いため、迅速かつ柔軟なコミュニケーションが求められます。開発会社選定の際は、以下の点を確認しましょう。

  • 定期的な進捗報告の頻度と方法
  • 緊急時の連絡体制
  • 担当者の対応スピードと質
  • 技術的な説明のわかりやすさ

また、担当者との相性も重要です。自社のビジョンや課題を理解し、共に解決策を模索してくれるパートナーを選ぶことで、長期的な協力関係を築けます。

5.サポート体制が充実しているか

システム開発後のサポート体制は、プロジェクトの長期的な成功を左右する重要な要素です。特に新システム稼働直後は予期せぬ問題が発生しやすいため、迅速かつ適切な対応が求められます。問題発生時の対応フローを策定しているか、定期的なメンテナンスを実施してくれるか、などを事前に確認しましょう。

また、システムの安定運用だけでなく、将来的な拡張や改善に対するサポートも考慮しましょう。開発完了後も継続的な改善を支援してくれる体制があれば、システムの長期的な価値を最大化できます。

6.柔軟な対応ができるか

スタートアップのダイナミックな事業環境に対応するには、アジャイル開発手法を採用できる開発会社を選ぶことが理想的です。アジャイル開発は、小単位での実装とテストを繰り返す手法で、従来の開発方式に比べて柔軟性が高く、開発期間の短縮も可能です。

アジャイル開発には、以下のようなメリットがあります。

  • 迅速な市場投入と改善
  • 変更要求への柔軟な対応
  • リスクの早期発見と対処
  • 顧客フィードバックの迅速な反映

開発会社選定時は、アジャイル開発の経験や、スクラムなどの具体的な手法の採用実績を確認しましょう。柔軟な開発アプローチは、スタートアップの成長速度に合わせたシステム進化を可能にします。

7.長期的な関係構築が見込めるか

システム開発を外注する際、単発の取引ではなく、長期的な視点でパートナーを選ぶことが重要です。スタートアップの成長に合わせて、システムも柔軟に進化させていく必要があります。

そのためには、開発会社との強固な信頼関係が不可欠です。単なる受注者ではなく、スタートアップの理念に共感し、ともに成長を目指す姿勢を持つ会社を選びましょう。技術力やサポート体制といった要素に加え、担当者との相性や、より良いシステムを追求する熱意を持つかどうかも重要なポイントです。二人三脚で挑戦できるパートナーを選ぶことが、システム開発の成功と事業の発展につながります。

8.信頼できる品質基準か

システム開発会社の選定時には、品質管理体制の確認が重要です。品質マネジメントシステム(QMS)の認証取得は、開発会社の品質管理能力を示す一つの指標となります。QMSを導入している会社は、体系的な品質管理プロセスを持ち、顧客満足度向上を目指しています。このような会社を選ぶことで、一定水準以上の品質を期待できます。ただし、QMS認証だけでなく、過去の実績や顧客評価なども総合的に判断し、自社のニーズに最適な開発会社を選定することが大切です。

9.セキュリティ対策は万全か

システム開発を外注する際、開発会社のセキュリティ対策は最重要チェックポイントです。自社の機密情報を適切に保護できる能力を持つパートナーを選ぶことが不可欠です。具体的には、データの暗号化方法、アクセス制御の仕組み、定期的なセキュリティ監査の実施状況などを詳細に確認しましょう。

弊社「Solashi Co., Ltd」はISMSを取得しており、国際基準に準拠した厳格なセキュリティ管理体制を整えています。スタートアップの大切な情報資産を守るため、最新のセキュリティ技術と徹底した従業員教育で、安心・安全なシステム開発サービスをご提供します。ご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。

システム開発にオフショア開発がおすすめな理由

スタートアップ企業が高品質なシステム開発を低コストで実現する方法として、オフショア開発が注目されています。オフショア開発とは、自国外の企業にソフトウェア開発を委託する手法です。オフショア開発には、以下のようなメリットがあります。

  • コスト削減:人件費の低い国での開発により、大幅なコスト削減が可能
  • 豊富な人材:IT人材が豊富な国々から、高スキルのエンジニアを確保可能
  • 柔軟な対応:大規模な開発チームの編成が容易で、急な要望にも対応可能

代表的なオフショア開発先には、ベトナム、インド、中国、フィリピンなどがあります。これらの国々では、優秀なIT人材が豊富に存在し、日本のエンジニア不足を補完する役割を果たしています。

ただし、オフショア開発を選択する際は、以下の点に注意が必要です:

  • コミュニケーション:日本語対応力の確認が重要
  • 品質管理:遠隔地での開発のため、厳格な品質管理プロセスの確立が必要
  • セキュリティ:機密情報の管理体制の確認が不可欠

適切なパートナー選びと綿密な計画により、オフショア開発は低コストで高品質なシステム開発を実現する有力な選択肢となり得ます。

スタートアップのシステム開発ならSolashiにおまかせ

本記事では、スタートアップ企業がシステム開発を外注する際の重要ポイントと、適切な開発パートナー選びの基準を解説しました。スタートアップ企業に最適な開発パートナーは、柔軟な開発体制と高いコストパフォーマンスを備えた会社です。加えて、最新技術にも対応できる技術力、事業成長を共に目指すマインドも重要です。

弊社Solashiは、スタートアップ企業の独自のニーズと課題を深く理解し、柔軟かつ効果的なシステム開発サービスを提供します。特に知っていただきたいSolashiの強みをご紹介します。

事業戦略に基づいた開発アプローチ:

スタートアップ経験豊富な日本人PMが、事業の本質を理解し、ビジネス目標に直結する開発計画を提案。単なる実装ではなく、事業成功への道筋を共に描きます。

スモールスタートとMVP重視:

リーンスタートアップの手法を採用し、最小限の機能(MVP)でのリリースを支援。これにより、初期投資を抑えつつ、市場反応を素早く確認できます。

柔軟な開発体制と拡張性:

ラボ型開発により、プロジェクトの進行に応じて柔軟にリソースを調整できます。成長段階に合わせた開発体制の拡大が可能です。

コストパフォーマンスの高さ:

ベトナムのトップレベル人材を活用し、高品質な開発を日本と比較して低コストで実現。限られた資金で最大の効果を得られます。

技術力と先進性:

AI、ブロックチェーンなど最新技術にも対応し、革新的なサービス開発をサポート。競争優位性の確立に貢献します。
Solashiは、スタートアップの成長に寄り添い、技術面から事業の成功を支援します。ご興味がありましたら、ぜひ「Solashi Co., Ltd」までお気軽にお問い合わせください。

島添 彰

合同会社Solashi Japan代表。1989年4月生まれ、福岡県出身。大阪府立大学大学院情報数理科学専攻修了。2014年サントリーホールディングスのIT機能をもつ「サントリーシステムテクノロジー株式会社」に入社。自動販売機の配送管理や効率化、販売管理システムの開発から運用、導入まで広く担当する。2017年にYper株式会社を創業、同社のCTO・CPOに就任。アプリ連動型の置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」の立ち上げ・プロダクトのグロースに携わる。東洋経済社の名物企画「すごいベンチャー100」、Forbes誌による「Forbes 30 Under 30 Asia 2019」に選出される。

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