クラウド開発は、必要なリソースをインターネットを通じて柔軟に調達できる開発手法です。初期投資を抑えられ、運用の負担も軽減できることから、多くの企業で導入が進んでいます。
「クラウド開発のメリットが知りたい」
「クラウド開発の実績がある会社を知りたい」
「クラウド開発会社の選び方のポイントや開発費用の相場が知りたい」
このような方に向けて、本記事ではクラウド開発の概要や導入するメリットを解説します。また、おすすめの開発会社も紹介します。これからクラウド開発の導入を検討している方や、パートナー企業を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

島添 彰
合同会社Solashi Japan 代表取締役。サントリーにて社内向けシステムの開発・運用に携わる。Yper株式会社を創業し、CTO・CPOとしてプロダクトの立ち上げ・グロースに従事。
クラウド開発とは
クラウド開発とは、クラウドサービスを利用して、アプリケーションやシステムを開発・運用する手法です。従来のオンプレミス環境での開発と比較して、初期投資の削減や柔軟なスケーラビリティが特徴です。
従来のオンプレミス環境と異なり、クラウドサービスではストレージやCPUなどのリソースを必要な時に確保できるため、開発の生産性が向上します。また、セキュリティ対策やデータのバックアップなどの運用管理もクラウドサービス側で提供されるため、エンジニアは本来の開発業務に注力可能です。
ビジネスの成長に合わせて柔軟にシステムを進化させられるため、多くの企業で採用されています。
オンプレミスとの違い
クラウドとオンプレミスには、コストやセキュリティなどそれぞれ異なる特性があります。以下の表で主な違いを比較しています。
クラウド開発 | オンプレミス開発 | |
導入コスト | 自社で設備の調達が不要で、初期投資が少ない | 自社で設備の調達が必要で、初期投資が多い |
運用コスト | サービスを利用した分だけ費用が発生する | 運用・保守の人件費や機器の維持費が発生する |
仕様変更 | スケールや機能の変更が容易で、迅速に対応可能 | 設備変更が必要になる場合が多く、時間がかかる |
開発スピード | 素早いセットアップが可能で、短期間で開発できる | 環境構築などに時間がかかり、長期化する場合が多い |
セキュリティ | プロバイダーによる高いセキュリティ対策が可能 | 自社で管理・対策が必要だが、非常に高いセキュリティを保てる |
このように、クラウド開発は費用対効果や運用効率の面で優れているといえます。一方、オンプレミス開発は自社で完全にコントロール可能ですが、自社で多くのリソースを要し、専門知識が求められるというデメリットがあります。
これらの違いを理解し、開発するシステムやアプリケーションの要件に合わせて、適切なほうを選択することが重要です。
必要なスキルや言語
クラウド開発では、JavaやPython、C++といった一般的なプログラミング言語が使用できます。サーバー管理がクラウドサービス事業者に移行しても、システム開発に必要な基本的なスキルは従来の開発と変わりません。
ただし、利用を検討しているクラウドサービスが、使用予定のプログラミング言語をサポートしているか事前確認が必要です。AWSやGCP、Azureなど、主要なクラウドサービスは幅広い言語に対応していますが、新しい言語やマイナーな言語では制約がある可能性があるためです。
また、クラウドサービスごとに提供される独自の開発ツールや機能も多いため、それらの活用方法を学ぶことで、より効率的な開発が可能になります。
クラウド開発がトレンドとなっている背景・理由
クラウド開発がトレンドとなっている理由として、まずクラウドサービスの種類や機能が大幅に充実したことが挙げられます。企業は低コストで適した開発・運用環境を整備し、システムをクラウド上で構築可能になりました。この流れを受けて、クラウド上でアプリケーションを提供するSaaSビジネスも急増しています。
ビジネス環境の変化も、クラウド開発の普及を後押ししている理由の一つです。グローバル化やSNSの普及により市場ニーズが多様化する中、企業には迅速な対応が求められます。クラウド環境では機能の追加や変更が容易なため、ニーズの変化に素早く対応できます。この柔軟性を評価して、従来のオンプレミス環境からクラウドへ移行する企業が増えているのです。
このように、技術の進化と市場環境の変化が重なり、クラウド開発が近年急速に広がっています。
クラウド開発の5つのメリット
クラウド開発をおこなうことで得られるメリットを5つ紹介します。
- コストを削減できる
- 柔軟性・拡張性が向上する
- セキュリティ・信頼性が高まる
- 災害に強い
- 生産性を向上できる
これらのメリットを押さえることで、クラウド開発を導入した際に得られる効果が明確になるでしょう。
1. コストを削減できる
クラウド開発の大きなメリットの一つは、コストの削減です。オンプレミスでのシステム開発・運用には、ハードウェアの購入や維持管理、設置スペース確保などにコストが発生します。一方、クラウドサービスを利用すれば、自社で設備のすべてを整える必要がないため、初期投資を大幅に抑えることが可能です。
また、クラウド事業者は自社のインフラを効率的に運用しており、スケールメリットを活かして低コストを実現しています。企業は実際のリソース利用に応じて費用を調整できるため、無駄な支出を減らし、コストパフォーマンスを高められます。
2. 柔軟性・拡張性が向上する
クラウド開発では、容量の追加や削除が容易で、利用量に応じて自動調整することも可能です。
オンプレミスでは、リソースの追加や変更にコストや時間がかかり、事前に計画を立てる必要があります。しかし、クラウドサービスを利用することで、必要なときに必要な分だけのリソースを即座に調達できます。
たとえば、アクセスが急増した際には、サーバーの数を迅速に増やすことでビジネスチャンスを逃さずに済むでしょう。一方で、需要が減少した場合には、リソースを縮小することも容易で早期にコストを抑えられます。
このように、クラウドを利用することで柔軟性と拡張性を向上させ、ニーズの変化に素早く適応できます。
3. セキュリティ・信頼性が高まる
多くのクラウドサービスは、常に最新のセキュリティ技術を導入しており、信頼性が高く将来的にも安心して利用できます。自社でセキュリティ対策に十分なリソースを割けない企業でも、サイバー攻撃やデータ漏洩のリスクを軽減可能です。
また、定期的なセキュリティアップデートやパッチ適用により、サイバー攻撃やデータ漏洩のリスクを最小限に抑えられます。データのバックアップや障害時の復旧も自動化されており、安定した運用が可能です。企業はセキュリティ管理の負担を軽減でき、本来の開発業務に経営資源を集中できます。
4. 災害に強い
災害時に強いのもクラウド開発のメリットの一つです。クラウド事業者は、世界中に分散したデータセンターを運営しています。そのため、特定の地域で災害が発生した場合でも、別のデータセンターを経由してサービスを継続することが可能です。
たとえば、地震や火事が発生した場合、オンプレミス環境ではデータ損失やサービス停止のおそれがあります。クラウドサービスを利用すれば、重要なデータは複数のデータセンターにバックアップできます。災害の影響を大幅に軽減することが可能です。
このようにデータを管理できるクラウドは、災害時にも安定して稼働できる環境を提供してくれます。
5. 生産性を向上できる
クラウド開発では、インフラ管理やセキュリティ対策といった運用業務をクラウド事業者に任せられます。これにより開発チームは本来の開発業務に集中でき、生産性が向上します。
また、インターネット接続があれば場所を問わずシステムにアクセスできるため、リモートワークなど柔軟な働き方も実現可能です。
開発環境の構築も迅速に進めることができるので、プロジェクトの立ち上げからリリースまでの期間を短縮できます。
クラウド開発でよく使用されるサービス3選
クラウド開発で利用される代表的なサービスを3つ紹介します。
- AWS(Amazon)
- GCP(Google)
- Azure(Microsoft)
これら3つのプラットフォームで、クラウド市場の約67%のシェア(※)を持っています。各サービスの特徴や利点を理解することで、プロジェクトのニーズに応じた適切なサービスを選択できるしょう。
※出典:Publickey|グローバルのクラウドインフラ市場シェア。AWSがやや減少の一方、マイクロソフトは順調にシェアを伸ばす。2023年第4四半期、Synergy Researchの調査結果
1.AWS(Amazon)
AWS(Amazon Web Services)は、Amazon社が提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。業界No.1のシェアを誇っています。
幅広いサービス群を取り揃えており、多岐にわたる用途に対応しているのが特徴です。たとえば、以下のようなサービスがあります。
- Amazon EC2(仮想サーバー)
- Amazon S3(ストレージ)
- Amazon RDS (データベース)
- AWS IAM(アクセス管理)
また、AWSはスケーラビリティと柔軟性が大きな魅力です。ユーザーは豊富なラインナップから必要なリソースを迅速に用意できます。また、データ量の変動に応じて自動的にスケールアップやスケールダウンができます。
AWSは多くの企業や開発者から信頼できるクラウドプラットフォームとして選ばれています。
関連記事:AWS構築が得意な開発会社14選!選び方、導入する際の注意点を解説
2.GCP(Google)
GCP (Google Cloud Platform) は、Google社が提供するクラウドコンピューティングサービスの総称です。ビッグデータや機械学習に強みを持っており、データ処理や分析を迅速におこなえるサービスが充実しています。
GCPの特徴的なサービスとして、大規模なデータ分析基盤であるBigQueryがあります。従来のオンプレミス環境では膨大な時間とリソースを必要とするデータ処理も、GCPのBigQueryを使用すれば効率的におこなうことが可能です。
また、GoogleのAIおよび機械学習ツールも豊富で、TensorFlowやAutoMLなどを活用することで、高度なAIモデルを簡単に構築できます。
このように、自社サービスの開発や運用を効率化したい方にとって、GCPは魅力的な選択肢となっています。
関連記事:GCP構築におすすめなシステム開発会社13選!選び方のポイントも紹介
3.Azure(Microsoft)
AzureはMicrosoft社が提供するクラウドコンピューティングプラットフォームの総称です。Microsoft製品との親和性が高く、既存システムとの統合も容易なため、クラウドへの移行をスムーズに進められます。
たとえば、Windows Serverに搭載された組織向けのID管理ツールであるActive Directoryともスムーズに連携できます。これにより、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境での一元的なID管理を実現し、社内でのセキュアで効率的なID管理が可能です。
また、Azureは高度なセキュリティ技術を備えており、国際規格に準拠した安心して使用できるサービスを提供しています。政府機関や金融業界など特に信頼性が求められる分野でも広く利用されています。そのような豊富な導入実績が、サービスの安定性と信頼性を証明しているといえるでしょう。
【実績が豊富】クラウド開発でおすすめのシステム開発会社5選
ここでは、クラウド開発の実績が豊富な開発会社を5社紹介します。さまざまな業界でクラウド開発の経験がある企業は、各業界に適したシステム仕様を理解しています。品質の高い開発が期待できるでしょう。
- 株式会社クロスパワー
- 株式会社日比谷情報システム
- 株式会社ビヨンド
- アイレット株式会社
- 株式会社メビウスボックス
1. 株式会社クロスパワー
株式会社クロスパワーは、システムインテグレーションやクラウドサービスなどの事業を展開している開発会社です。AWS導入は100社を超える豊富な実績を持ち、クラウドへの移行における信頼性の高いパートナーとして知られています。
クラウド基盤構築だけなく、アプリケーション開発までワンストップで対応。高品質のサービスを適正価格で迅速に提供できます。
また、クロスパワーのクラウドサービスでは、システム開発を外注することはほとんどありません。クラウド基盤構築とアプリケーション開発を同じチーム内で開発する体制を整えています。インフラやアプリケーション単位での分業化をしないことで意思疎通や情報伝達をスムーズにおこない、効率性を高めます。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社クロスパワー |
設立年 | 2006年 |
資本金 | 5,000万円 |
本社住所 | 東京都千代田区神田須田町2-25 山﨑須田町ビル8階 |
事業内容 | システムコンサルティング事業 システムインテグレーション事業 アウトソーシング事業 など |
Webサイト | https://www.x-power.co.jp/ |
2. 株式会社日比谷情報システム
株式会社日比谷情報システムは、金融、通信、製造、公共などさまざまな業界・領域のシステム構築を得意とする開発会社です。企画・設計から開発まで総合的なソリューションを提供しています。システム・インフラ構築の豊富な経験と技術力が強みです。高水準のQCD(品質・コスト・納期)が評価され、多くの企業から長期的な信頼を得ています。
また、大手SIerとの連携により、大規模案件からプロジェクト単位での支援、技術的なサポートまで幅広いニーズにも対応可能。ハイブリッドクラウドの構築も手がけているため、クラウド移行を検討中の方におすすめの会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社日比谷情報システム |
設立年 | 1991年 |
資本金 | 1,000万円 |
本社住所 | 東京都江東区亀戸6-8-5 ヒビヤ情報亀戸ビル2階 |
事業内容 | ソフトウエアの設計、プログラム開発業務 ネットワークの設計・構築・運営業務 コンピュータシステムの保守・運営・サポート業務 など |
Webサイト | https://www.hibiya-info.co.jp/ |
3. 株式会社ビヨンド
株式会社ビヨンドは、AWSやGCP、Azure など、さまざまなクラウドプラットフォームを駆使した設計・構築を実施。顧客へ一貫した対応力の深さを提供する開発会社です。IT及びWeb業界の『黒子』として、世界をもっと楽しく『楽』にすることを目指しています。
クライアントと共に最適なインフラ構成を考え、オーダーメイド型のクラウド及びサーバー環境を提供しています。クラウドの選定・導入から、インスタンスのセットアップ、OSやミドルウェアなどの設計・構築まで、丸投げすることも可能。
導入実績も豊富であるため、クラウド開発の実績を重視する方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社ビヨンド |
設立年 | 2007年 |
資本金 | 900万円 |
本社住所 | 大阪府大阪市浪速区難波中1-10-4 南海SK難波ビル3F |
事業内容 | クラウド / サーバー事業 システム開発事業 Webサービス事業 |
Webサイト | https://beyondjapan.com/ |
4. アイレット株式会社
アイレット株式会社は、システム開発で創業しクラウド事業で急成長を遂げている開発会社です。2023年には設立20周年を迎えた同社は、多くの企業から長年にわたり支持されています。
アイレットには、インフラ構築・システム開発など、あらゆる分野の精鋭プロフェッショナルと専門チームが揃っています。事業の枠組みを越えてシームレスに連携し、組織力とシナジーを最大限に発揮した総合的なサービスの提供が可能です。
また、世界トップレベルのクラウド導入・設計・運用ノウハウと実績が評価され、AWSから6つのコンピテンシー認定を取得。世界基準の品質と実績を求める企業におすすめの企業です。
項目 | 内容 |
会社名 | アイレット株式会社 |
設立年 | 2003年 |
資本金 | 7,000万円 |
本社住所 | 東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー7F |
事業内容 | クラウドを活用したシステム、スマホアプリの開発・運用 UI/UX デザイン制作 クラウド設計・構築、運用保守からセキュリティまでサポートする自社サービス「cloudpack」の提供 など |
Webサイト | https://www.iret.co.jp/ |
5. 株式会社メビウスボックス
株式会社メビウスボックスは、AI技術を活用したソリューションを提供する開発会社です。「AIで社会インフラを作っていく」というビジョンのもと、常に変化する環境に適応しながら成長し続けることを目指しています。
アプリケーション開発に加え、AWSやGCP、Azureなどのクラウドを活用したインフラの構築・運用もおこなっています。技術力の高い少数精鋭のエンジニアと、クライアントの要件を的確に汲み取る熟練のエンジニアが連携し、迅速な開発が可能です。
商品管理システム開発から医療機関予約アプリケーションまで幅広い実績を持ち、多くのクライアントから信頼を寄せられています。開発実績が豊富な会社を探している方には、魅力的な会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社メビウスボックス |
設立年 | 2010年 |
資本金 | 100万円 |
本社住所 | 東京都渋谷区神宮前2丁目18−19 the Folks BY IOQ 4B |
事業内容 | AIサービスの開発 業務分析から開始するサービス提案等のコンサルティング インフラサーバ構築・運用 など |
Webサイト | https://www.mobius-box.co.jp/ |
【中小企業向け】クラウド開発でおすすめのシステム開発会社4選
続いて、中小企業向けのクラウド開発でおすすめの会社を4社紹介します。中小企業のシステム開発の経験が豊富な会社は、中小企業特有の悩みやニーズを理解しています。要望に適した効果的なシステムを提案してもらえるでしょう。
- Solashi Co., Ltd
- 株式会社アイロベックス
- 株式会社スパークワークス
- 株式会社システム・クレール
1. Solashi Co., Ltd

「Solashi Co., Ltd」は、ベトナムを拠点とする開発会社です。最新技術に精通したエンジニアが多数在籍しており、高品質なシステムをオフショアの強みを活かしたコストで開発できます。
同社の最大の特徴は提案力です。ていねいなヒアリングを通して顧客のニーズと課題を明確にし、それぞれのケースに最適な方法を提案します。そのため、システムに必要な要件がわからないという場合でも、安心して依頼が可能です。
また、Solashiはシステム開発におけるリスクを最小限に抑えつつ、効率的な開発を実現するMVP開発が可能です。必要最小限の機能を実装し、効果を検証しながら価値のあるシステムを段階的に構築していきます。
クラウド開発が初めての方や、システム開発に不安がある方にもおすすめの会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | Solashi Co., Ltd |
設立年 | 2019年 / 2022年 |
資本金 | 3,000万円 |
本社住所 | 東京都渋谷区桜丘町18-4 billage SHIBUYA 二宮ビル1F |
事業内容 | オフショア開発 システム運用 ITコンサルティング など |
Webサイト | https://solashi.com/ |
2. 株式会社アイロベックス
株式会社アイロベックスは、システム構築、システム保守、サイト構築の3つの事業を主軸に展開する開発会社です。顧客の期待を常に上回ることを心がける老舗のITベンダーとして、有益なサービスを提供し続けています。
基幹業務システム開発歴30年の経験と、導入数500社以上の実績があります。他社が作ったシステムの引継ぎも得意としており、中堅・中小企業に特化したサービスの提供も可能です。
また、システム開発・システム構築・システム改修のエキスパート企業として最高レベルの認定条件をクリア。多くのパートナー企業から推薦を受けています。クラウド開発を検討中の中小企業にとっては、有力な選択肢といえるでしょう。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社アイロベックス |
設立年 | 1990年 |
資本金 | 3,000万円 |
本社住所 | 東京都中央区日本橋堀留町1-10-15 JL日本橋ビル6F |
事業内容 | システム構築・システム保守事業 システムコンサルティング事業 サイト構築・運営代行事業 など |
Webサイト | https://www.ilovex.co.jp/ |
3. 株式会社スパークワークス
株式会社スパークワークスは、システム受託開発やクラウドコンピューティング事業を展開する開発会社です。数多くのシステムやアプリケーション作成の実績があります。
豊富なシステム受託開発経験により、レガシーシステムのアップグレードから最新システムの構築まで高品質なシステム開発が可能。クライアントの要望を聞き入れた上でシステム設計や実装をおこない、課題解決と真のニーズに応えるソリューションを実現します。
Python、Vue.js、React、AWSなどを得意としている点が特徴。AWSに特化したシステム開発受託サービスも提供しているため、AWSの導入を考えている企業におすすめの開発会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社スパークワークス |
設立年 | 2017年 |
資本金 | 2,000万円 |
本社住所 | 東京都台東区台東1-14-11 藤野ビル402 |
事業内容 | システム開発およびコンサルティング 各種研修・セミナーの企画・運営 オンラインサービス運営 |
Webサイト | https://sparkworks.co.jp/ |
4. 株式会社システム・クレール
株式会社システムクレールは、ソフトウェア開発やネットワーク・インフラ設計・構築・運用・保守を手がける開発会社です。「ITサービスを通じて利便性の高い社会を実現し、多くの”ありがとう”と出会い、IT社会のリーディングカンパニーを目指す」ことをビジョンとしています。
アプリケーション・ソフトウェアの開発から各ソリューションサービスまで、業種を問わず幅広いシステム開発を提供しています。
また、中小企業が世界水準のITソリューションを実現できるパートナーを目指している点も特徴です。中小企業特有の悩みやニーズに精通しているため、中小企業向けの開発を重視する方にとって有力な選択肢となるでしょう。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社システムクレール |
設立年 | 1990年 |
資本金 | 3,000万円 |
本社住所 | 東京都千代田区岩本町3丁目9番地17号 スリーセブンビル4階 |
事業内容 | ソフトウェア開発事業 ネットワークインフラ構築事業 インターネットコンテンツ事業 |
Webサイト | https://www.claire.co.jp/ |
【柔軟な対応可能】クラウド開発でおすすめのシステム開発会社5選
続いて、柔軟な対応ができるクラウド開発会社を5社紹介します。ビジネスニーズの変化や技術の進化に柔軟に対応できる会社を選ぶことで、効率的で競争力のあるシステム開発ができるでしょう。
- ソリッドコミュニケーション株式会社
- 株式会社スタイルズ
- システムデザイン開発株式会社
- ソーバル株式会社
- スキルエンジン株式会社
1. ソリッドコミュニケーション株式会社
ソリッドコミュニケーション株式会社は、システムの提案から運用管理まで、システム開発のあらゆるフェーズに対応する会社です。業務系、Web系、制御系などのアプリケーション開発に加え、サーバーやネットワークなどのインフラ環境開発の実績もあります。
単に開発を手がけるだけでなく、ニーズの吸い上げから運用サポートまでをワンストップで提供できる点が強みです。
また、早い段階からクラウド技術をインフラ環境開発に活用。コストパフォーマンスを考慮した最適なネットワーク環境を提供しています。アプリケーションが稼動するインフラ環境も同時に提供するため、開発したアプリケーションのパフォーマンスの最大化が可能です。
項目 | 内容 |
会社名 | ソリッドコミュニケーション株式会社 |
設立年 | 1997年 |
資本金 | 1,000万円 |
本社住所 | 東京都千代田区麹町5丁目3番3号麹町KSスクエア5F |
事業内容 | システム開発事業(業務アプリケーション開発、Webアプリケーション開発、制御系アプリケーション開発、インフラ環境開発)スクール事業 |
Webサイト | https://www.solidcom.co.jp/ |
2. 株式会社スタイルズ
株式会社スタイルズは、クラウド関連事業やオープンソース事業などを展開している開発会社です。ビジネスの幅や規模を拡大しながら、顧客の信頼と製品の品質を第一に考えたサービスを提供しています。
AWSパートナーとして、既存システムのAWS移行から運用・保守まで、ワンストップで支援し
ているのも特徴です。コンシューマ向けのECサイトや金融系サイトなど幅広い業界での実績とノウハウを持っているため、安心して開発を任せられます。
また、クライアントの予算や要望を考慮して、スコープの調整や段階的な実施への変更など柔軟かつ最適な方法を提案しています。クラウド開発において柔軟な対応を希望する方には、有力な選択肢となるでしょう。
項目 | 内容 |
会社名 | 株式会社スタイルズ |
設立年 | 2003年 |
資本金 | 3,000万円 |
本社住所 | 東京都千代田区神田小川町1-2 風雲堂ビル6階 |
事業内容 | レガシーサポート AWS活用支援 システム監視・運用保守 など |
Webサイト | https://www.stylez.co.jp/ |
3. システムデザイン開発株式会社
システムデザイン開発株式会社は、札幌市に本社を構える開発会社です。30年以上の豊富な開発経験と、確かな技術力を持っています。企業のコスト削減やシステムの使いやすさの向上はもちろん、将来まで見据えたシステム提案や開発をおこなっています。
「必要な時に必要なだけ」をモットーに、ニーズに応じたさまざまなクラウドサービスを提供しているのが特徴です。たとえば、直売所の運営を総合的にサポートする専用システムや、クラウド型帳簿管理サービスなど多くの開発実績があります。
クラウドサービスの導入事例も豊富にあるため、クラウド開発に関して柔軟に対応できます。オーダーメイドのクラウドサービスを求めている方には、おすすめの会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | システムデザイン開発株式会社 |
設立年 | 1985年 |
資本金 | 3,800万円 |
本社住所 | 札幌市中央区南1条西10丁目1番2 SDDビル |
事業内容 | 受託システム 自社製品 クラウドサービス など |
Webサイト | https://www.sddgrp.co.jp/ |
4. ソーバル株式会社
ソーバル株式会社は、Web・クラウド開発やアプリケーション開発など多岐にわたるソリューションを提供している開発会社です。国内でも有数の「組込み開発」の独立系企業として評価されています。
顧客のニーズを理解した上で、クラウドを含むさまざまな技術提案を実施。理想を実現するためのWebシステム開発を提供している点が強みです。実際に、ECサイトや業務管理システム、エンターテインメント系サイトの開発など、多くの実績を積み上げています。
また、要求定義からシステムテストまですべての工程においてワンストップで対応できる点も魅力です。顧客の要望に沿ったコンサルティングをおこなうことで、最適な開発工程の提案も実施しています。
項目 | 内容 |
会社名 | ソーバル株式会社 |
設立年 | 1983年 |
資本金 | 2億1,400万円 |
本社住所 | 東京都品川区北品川5-9-11 大崎MTビル |
事業内容 | アプリケーション開発 Web・クラウド開発 組込み開発(ソフトウエア・ハードウエアの設計開発) など |
Webサイト | https://www.sobal.co.jp/ |
5. スキルエンジン株式会社
スキルエンジン株式会社は、Webシステムやアプリケーション開発領域においてITソリューション事業を展開している会社です。AWS総合支援サービスやWebシステム開発・運用などを通じて、より良い社会の実現を目指しています。
Webシステム開発では、ビジネス力、エンジニアリング力、品質力の3つのスキルが欠かせません。それらすべてを集結したプロジェクトチームを編成することで、顧客の課題整理からシステム運用までをワンストップで提供。
また、最新技術への適応力が高く、柔軟な開発に対応できる点も強みです。先進的な技術動向にも常にアンテナを張り、研究開発をおこなっています。最新技術にも柔軟に対応してほしいと考える方に、おすすめの会社です。
項目 | 内容 |
会社名 | スキルエンジン株式会社 |
設立年 | 2006年 |
資本金 | 記載なし |
本社住所 | 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 13F |
事業内容 | システムコンサルティング ソフトウェア開発 ネットワークインテグレーションシステム運用 など |
Webサイト | https://skillengine.jp/ |
クラウド開発の注意点
クラウド開発を利用する場合、以下の点に注意することが大切です。
- カスタマイズや連携できる範囲に制限がある
- 自社の目的や使い方に合わない場合がある
- 定期的なシステムの見直しが必要である
これらのポイントを押さえることで、クラウド開発で失敗するリスクを抑えられます。
1. カスタマイズや連携できる範囲に制限がある
クラウド開発では、クラウド事業者が提供するサービスや機能の範囲内で開発をおこなう必要があります。そのため、オンプレミス環境のような完全な自由度はなく、カスタマイズや他システムとの連携に制限があることを理解しておきましょう。
近年は多くのクラウドプラットフォームが登場し、一般的な開発ニーズには十分対応できます。ただし、独自の機能実装や複雑なシステム連携が必要な場合は、事前に利用予定のクラウドサービスの機能や制約を詳しく確認することが重要です。
2. 自社の目的や使い方に合わない場合がある
クラウド開発は、必ずしもすべてのニーズに合致するわけではありません。クラウドサービスの機能やプランには一定の限界があり、特殊な業務要件や厳格な運用ルールに対応できない場合があります。たとえば、データバックアップの頻度が業務上の要件を満たせない場合や、自社の厳密なセキュリティ基準に適合しないケースが考えられます。
導入を検討する際は、自社のビジネスモデルや業務フローを詳細に分析し、クラウドサービスがそれらの要件を満たせるか確認することが重要です。
3. 定期的なシステムの見直しが必要である
クラウドサービスは技術革新やアップデートが頻繁におこなわれるため、システムの定期的な見直しと調整が重要です。新機能の追加や最適化によってコスト削減やパフォーマンス向上が見込めても、古い設定のままだと効果が得られない可能性があります。それどころか、運用効率の低下やトラブルの原因となるかもしれません。
また、ビジネスニーズの変化に柔軟に対応するためにも、システムを常に最新の状態に保つ必要があります。クラウド環境のメリットを最大限に活用するには、定期的なシステムの評価と更新が重要です。
クラウド開発にかかる費用相場
クラウド開発の費用は、システムの規模や要件によって大きく異なります。シンプルなWebアプリケーションの場合、初期開発費用は数十万から数百万円程度です。さらに毎月の運用・保守費用として、クラウドの利用料やメンテナンス費用が必要になります。
一方、企業の基幹システムや、高度なセキュリティが求められるシステムの開発では、数百万円から数千万円規模の投資が必要です。複雑な機能や厳格なセキュリティ要件に対応するため、専門性の高いエンジニアの確保や開発期間の長期化が避けられないためです。
開発費用を適切に見積もるには、必要な機能、セキュリティレベル、データ容量、アクセス数など、具体的な要件を明確にすることが重要です。これらの要件に基づいて、システムの規模や必要な技術を判断し、予算を検討しましょう。
弊社「Solashi Co., Ltd」では、IT人材が豊富で物価の安いベトナムを拠点とすることで、高品質なシステムを低コストで提供しています。開発費用についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
クラウド開発に強い会社の選び方
クラウド開発会社を選ぶ際は、以下の4つのポイントを確認することが重要です。
- 豊富な実績や評判がある
- 料金体系が明確である
- 開発後のサポートにも対応している
- コミュニケーションがうまく取れる
これらのポイントを押さえることで、クラウド開発に強い信頼できるパートナー会社を選定できるでしょう。
1. 豊富な実績や評判がある
クラウド開発会社を選ぶ際は、過去のプロジェクト実績を確認することが重要です。開発事例や導入実績が豊富な会社は、さまざまな課題に対する解決力があり、プロジェクトを成功に導ける可能性が高いといえます。実績を見ることで、その会社が持つ技術力や、対応可能な業種・規模も把握できます。
また、実際のサービス品質を知る手がかりとして、クライアントからの評判も重要な判断材料です。Webサイトでの口コミを確認することで、サポート体制の充実度や、コミュニケーション対応の質を事前に把握できます。プロジェクトの成否を左右する開発会社選びは、こうした情報を総合的に判断して決定しましょう。
2. 料金体系が明確である
料金体系が明確であることは、隠れたコストや追加料金の発生リスクを最小限に抑えるために重要です。具体的には、費用の内訳や追加サービスの料金、利用量に基づく従量課金など、料金構成を事前に確認する必要があります。
料金に含まれる内容を詳細に理解することで、開発に必要なサービスだけを選択できます。サポートやメンテナンスが料金に含まれている場合、長期的な運用コストの予測も可能です。
見積書を取得した際に不明点や疑問があれば、担当者に問い合わせて回答を得るようにしましょう。料金体系が明確で信頼できる会社を選ぶことで、安心してプロジェクトを任せられます。
3. 開発後のサポートにも対応している
システム開発後の継続的なサポート体制は、クラウド開発会社を選ぶ重要な基準の一つです。システムのメンテナンスやアップデート対応はもちろん、突発的なトラブルへの対処が迅速にできる体制が整っているかを確認しましょう。特に、サービス停止など緊急時の対応体制は、事業継続の観点から重要です。
また、サポートサービスの具体的な内容や費用体系も事前に確認が必要です。定期的なメンテナンス、セキュリティアップデート、機能追加などのサービス範囲と、それらにかかる費用が明確に示されているか確認しましょう。
4. コミュニケーションがうまく取れる
開発プロジェクトの成功には、クライアントと開発チーム間の円滑なコミュニケーションが不可欠です。進捗報告の頻度や方法、問い合わせへの対応スピードなど、情報共有の仕組みが整っているかを事前に確認しましょう。良好なコミュニケーションは、問題の早期発見や迅速な解決を可能にし、長期的な信頼関係の構築にもつながります。
また、テキストベースのやり取りが中心なのか、対面でのミーティングを重視するのかなど、開発会社のコミュニケーションスタイルも重要です。技術者との直接対話が可能な環境があれば、専門的な課題にもスムーズに対応できます。自社の文化や働き方に合った開発会社を選ぶことで、プロジェクトの成功確率が高まります。
クラウド開発が得意な会社をお探しなら「Solashi」まで
本記事では、クラウド開発を導入するメリットと、おすすめの会社14社などを紹介しました。クラウドを利用することで、開発効率の向上やコストの削減、セキュリティ担保が実現できます。
「Solashi Co., Ltd」は、ベトナムを拠点とする開発会社です。プロジェクトマネジメント経験のある日本人スタッフとブリッジSEが在籍しているため、初めてのオフショア開発でも安心してご依頼いただけます。
丁寧なヒアリングのもと、要件定義などの上流工程からプロジェクトに伴走します。Webフレームワークを利用した迅速なプロトタイピングとアジャイル開発により、品質とスピードを両立した開発も可能です。もちろん、クラウド開発の実績も豊富にあります。
オンプレミスからクラウドへの移行や新規にクラウド開発を検討している方は、「Solashi Co., Ltd」までお気軽にご相談ください。

島添 彰
合同会社Solashi Japan代表。1989年4月生まれ、福岡県出身。大阪府立大学大学院情報数理科学専攻修了。2014年サントリーホールディングスのIT機能をもつ「サントリーシステムテクノロジー株式会社」に入社。自動販売機の配送管理や効率化、販売管理システムの開発から運用、導入まで広く担当する。2017年にYper株式会社を創業、同社のCTO・CPOに就任。アプリ連動型の置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」の立ち上げ・プロダクトのグロースに携わる。東洋経済社の名物企画「すごいベンチャー100」、Forbes誌による「Forbes 30 Under 30 Asia 2019」に選出される。